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迷ったけど…


書こうかどうか迷ったけど、書く事に。身バレになりそうで怖いですが。


昨日、全国学力テストの結果が公開され沖縄県が急上昇を遂げていました。

それぞれ

国語A
46位→32位

国語B
47位→32位

算数A
47位→6位

算数B
46位→34位


という大躍進を見せたように感じますけど…。

個人的な見解としてはまだまだな部分が大きく見えました。


ネットなどの反応を見るに

「NHKの特集で対策問題を解かせていた。これってこのテストに向けてやっているから本当の意味での学力と言えるのだろうか。」

という反応を見かけました。


確かにおっしゃる通りです。

それは本当の意味での学力ではないのですが、去年教育現場を経験している身として言えるのが一つあります。


このテストのおかげで反復する機会を得ることができたと。


人間はどんな年齢でも関係なく忘れてしまうものです。

だからこそ反復練習というのはとても大切なのです。

ただ、子どもたちに「補習」を設ける際に「なんらかの理由付け」をしたいのです。

そのきっかけがこの全国学力テストだと思うのですよね。


まぁ個人的な意見としては問題を「自力で解ける喜び」というのを味わってほしいという気持ちで授業をしていましたが、やはり大変なんですよね。難しいと感じる子は難しいままなんですよ。


時には一人の子に2時間ほど付き合うなんて何十回とありましたし。

でも、テストを解いて

「先生!○○君よりテストが良かった!嬉しい!



「先生のおかげで点数が取れたよ!」

という事を言われたときは本当に先生をして良かったなと思いましたよ。


そういった機会というのは単純に「テスト」ぐらいしかないんですよね。

この全国学力テストというのはその中でも最大級のものといっても過言ではありません。


少し話はそれましたが、確かに先生という職業はやることが多いです。

でも、忙しいものの大部分は「こどもたちのためになんとかしたい」という気持ちでいっぱいということをわかってほしいです。

こんな小さなところからの発信ではありますが、「不正があったのでは。」とか「テスト中に何かあったのでは。」とネット上で書く方がいますが、憶測だけで言うのは困ります。

少なくとも私がいたところはそんなことはありえないです。

というよりも、あったら問題でしょう。

そんなことをして一番損をするのは学校ではなく「こどもたち」なのですから。



と、また大きくそれてしまいましたが今回の本題に触れておきましょう。

この結果は「まだまだ」といった理由です。

新聞でも算数Aの結果をでかでかと掲げていましたが、そこだけ見るのはどうなのかということです。

じゃあ何故算数Bはそこまで順位が高くないのかということです。


答えは簡単。

「国語力」がないからです。

「国語力」よりかは「読解力」かもしれませんね。

算数Aの問題というのは「基本的な計算」問題を多く取り揃えた問題となっています。逆にいえば、「基本的な計算」ができていれば点数は簡単に取れます。

ここで注目するのが算数Bなのです。

算数Bは「文章問題」を主軸に置き、計算する内容となっています。

沖縄全体に言えることなのかもしれませんが、「文章を途中まで読み勝手に問題内容を解釈する」という子が非常に多いのです。

例えば
「りんごが4こ、みかんが3つあります。」

で始まる問題があるとします。

問題はこれだけを見て計算式を立てる事ができるかということなのです。

算数の点数が取れないという子は実はここの地点で式を書くことをしてしまう子がいるのです。

もし続きが
「これらを合わせると何こですか。」となれば足し算。

「りんごはみかんより何こ多いですか。」となれ引き算。

というふうに式と答えが変わってしまいます。

だからこそ文章を読むことが大切になってきます。


それを踏まえてみると、国語A、B共にそこまで順位が高くないのがわかりますね。

そういうことなのです。

「今の沖縄の現状は、こどもたちの基礎は固まりつつあるが、それを活かせるだけの読解力がまだ全国レベルに達していない」

というのがこの順位から自分は推測できました。

だからまだ大いに喜べる状態ではないということです。

ただ、少し喜ばしいのが国語自体は10位以上上げてはいることなのです。

個人的には算数よりかはこの部分を喜びたい。

個人的な考えとして

「国語力を上げればすべての教科の改善につながる。」

と思っています。もし、将来自分がまたそのような場面に出くわしたとしたら、そこに重点を置き、指導していきたいです。


ですが、これは子どもたちが頑張ったというのが1番です。自分はそこをこどもたちを褒めたいですね。もちろん、先生方の授業改善、取り組みが功を奏したと言える部分もあるとは思います。

結果が少しずつ出た以上は、切磋琢磨をしつつよりレベルが上の地域の取り組みで参考に出来るところは吸収したり、アレンジをしながら沖縄県の将来を担うこどもたちを育てることが今の沖縄県の教員に言えることだと思っております。自分は、現在は関係がない身分ですが、影ながらエールを送っております。


本当にこれからもよろしくお願いします。



とりあえずもう長くなったのでここまで。


ではでは(o・・o)/



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